不動産ニュース / 開発・分譲

2022/3/17

マンションの知見生かし、ホテル展開/タカラL

初弾となる「HOTEL THE LEBEN OSAKA」外観
「HOTEL THE LEBEN OSAKA」スタンダードツイン内観

 (株)タカラレーベンは17日、新たに参入するホテル事業の戦略を明らかにした。

 同社グループは昨年11月、22年に創業50周年を迎えることを記念し、初となるオリジナルホテルブランド「HOTEL THE LEBEN」の展開を発表。主力事業であるマンション開発で培ったノウハウを生かし、シンプルかつゆとりある客室空間を提供する。
 全国約60ヵ所でホテル運営を行なうソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(株)との共同出資により、運営会社のレーベンホテルズ(株)(東京都港区、代表取締役:高野瀬 明郎氏)を設立。ソラーレホテルズのノウハウを吸収しながら、ホスピタリティを高めていく。

 初弾の「HOTEL THE LEBEN OSAKA」(大阪市中央区、客室数107室)を、24日に開業。大阪メトロ堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋」駅より徒歩3分、大阪メトロ御堂筋線「心斎橋」駅より徒歩8分に立地。鉄骨造地上15階地下1階建て。
 客室は全室30平方メートル以上を確保。スタンダードツイン(30平方メートル、定員4人、50室)、スーペリアツイン(40~41平方メートル、定員4人、25室)、レーベンツイン(43平方メートル、定員4人、13室)など全7タイプを用意。ファミリー層をメインターゲットに、人数に応じて宿泊料金が変わるチャージ制ではなく、統一料金となる「ルームチャージ制」を導入した。また脱プラスチック、フードロス削減の観点から、プラスチック含有量を削減したアメニティや、完全オーダー制の朝食システム等も採用している。

 オンラインで会見したタカラレーベン取締役兼常務執行役員、レーベンホテルズ取締役の秋澤昭一氏は「大阪は、万博開催やIR計画等で将来的にインバウンドを含め大きな需要が見込める地域だ。インバウンドから『日本のホテルは狭い』という問題をよく聞くため、当ホテルは一般的な宿泊特化型ホテルよりも客室を広くし、ポテンシャルは高いと思っている。将来的には、レーベンホテルズをタカラレーベンの完全子会社とし、コロナの収束が予想される25年頃には事業展開をさらに拡大させていきたい」等と語った。

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