不動産ニュース / 開発・分譲

2022/5/27

未来のオフィスのあり方を提案する実験拠点

静かに集中して働くことができる「FOCUS」エリア。天井に設置された白い機器が気流制御装置で、スマートフォンで自分の座った場所の気流の調整が可能。エアコンでは実現できない快適な温熱環境を実現できる

 NTTアーバンソリューションズ(株)とNTT都市開発(株)は26日に、本社のある「秋葉原UDX」(東京都千代田区)の6階に、実験的ライブオフィス「未来のオフィス 4×SCENE(フォーシーン)」を開設した。

 働き方改革やコロナ禍により、ワーカーの働き方がリモートワーク・オフィス勤務のハイブリッドが基本となりつつあることから、これからも必要とされる未来のオフィスを創出していくことを目的に開設した。社員が利用・運営しながら、データを取得・解析。その結果を基にブラッシュアップするオフィスとして活用する。

 「FOCUS」「TEAM」「CASUAL」「INTRODUCTION」の4つエリアを設け、それぞれの想定活用シーンに基づき、空間を創出すると共に、さまざまなサービスや機器を導入している。

 「FOCUS」は静かに集中して働けるエリア。昇降デスクやブース席、ソファ席など多様な席を用意。各席には個別に調整が可能な気流制御装置を設け、エアコンでは実現しきれない快適な温熱環境を実現できるようにしている。
 「TEAM」は組織活動のベースとなるエリア。個人ロッカーもここに設置し、出社した人がこのエリアに顔を出し、執務をしながら交流が図れるように工夫している。
 「CASUAL」はコーヒーマシンや音楽が流れるスピーカー等を設置し、カジュアルなコミュニケーションをとりながら仕事ができるエリア。ワーカーのパフォーマンスを高めるために、サーカディアンリズム(体内時計)に合わせ照明が変化したり、音の演出を行なったりする。ミーティングに適した防音ブースも設置した。
 「INTRODUCTION」はエントランスエリアとして用意。モニターには出社する社員が座る場所が表示するほか、混雑状況なども見える化している。プレゼンテーションラウンジも設けており、見学者へのプレゼンもここを使用して行なうことが可能。

 Well-beingの観点から、歩きながら仕事ができるデスクや、社員のリフレッシュ・集中力向上を促進するための「瞑想室」も設けている。

 デジタル技術も各所に生かし、会議室には照明が変化してラップアップを促す仕掛けや、いつ出社すれば効率的にチームのメンバーと仕事ができるかをスマートフォンに表示するレコメンド機能なども導入。将来的には個人のバイタルデータを基に、個人の嗜好や購買情報を基にしたリフレッシュ方法や店舗、利用スペースなどについても最適なリコメンドを行なう機能を実装する計画。未来の働き方を創造しながら、最適なオフィス運営にもつなげていく。

 NTTアーバンソリューションズ(株)デジタルイノベーション推進部の渡邉裕美氏は、「以前は、仕事をするためにオフィスへ行くのが日常だったが、これからはオフィスという場所は意識的に向かう場所になる。ABW(Activity Based Working=自分自身で働く時間と場所を決定する働き方)をさらに進化させ、一人ひとりが好みや目的、自身の行動に合わせて、自由に環境を選ぶという『Personalized ABW』という働き方を提唱していく」とコメントした。

 このオフィスで得られた検証結果や知見は、今後NTTアーバンソリューションズグループのまちづくりやNTT都市開発が企画・運営するビルに展開していく計画。

エントランスにあるモニタで、出勤者が今どこで仕事をしているか、混雑状況なども見える化
Well-beingに配慮し、歩きながら働けるデスクも用意

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この記事の用語

ABW

雇用されている人が自分自身で働く時間と場所を決定する働き方。英語のActivity Based Workingの略語。

続きはR.E.wordsへ

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