不動産ニュース / 政策・制度

2022/6/8

「空き家・空き地バンク導入のポイント集」策定

 国土交通省は7日、空き家・空き地バンクを設置していない自治体に向け、その設置・運営の参考となるよう「空き家・空き地バンク導入のポイント集」を策定した。

 空き家・空き地バンクは、全国の約7割の自治体が設置済みであるものの、人口規模の小さい自治体は予算や人員等の不足により設置できていない。そこで、こうした自治体に向けて先行自治体の取り組み事例等を盛り込んだポイント集を策定した。

 ポイント集では、「空き家・空き地バンク設置の目的・体制構築」→「全国版空き家・空き地バンクの利用・登録のために必要な情報の収集」→「空き家・空き地バンクの運営」→「利用者とのマッチング」という流れに沿って、具体的な取り組みを踏まえ、わかりやすく説明。設置の目的を検討し、設置要綱を作成することや、宅建業団体等との連携体制の検討等を提示している。また、独自で空き家バンクを設置することが難しい場合等は「全国版空き家・空き地バンク」の利用が可能であること、登録のために収集すべき情報等についても触れている。

 また、運営のフローについては、所有者等に対する物件登録の促進や、相談会等の実施による情報発信、利用者が取引を希望する場合は宅建業者への仲介の依頼をするといった流れも紹介している。すでに空き家バンクを設置している自治体の取り組みも掲載した。

 ポイント集は、国土交通省のホームページより閲覧が可能。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

空き家・空き地バンク、空き家バンク

空き家・空き地の物件情報が登録され、検索できる情報システム。地方自治体が運営していることが多い。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。