シービーアールイー(株)(CBRE)はこのほど、2022年第2四半期の投資市場動向調査の結果を発表した。
今期の事業用不動産の投資額は7,190億円(前年同期比38%増)。前年同期の投資額が5,190億円と低水準だったことによる反動増が主因とする。JREIT投資額は892億円(同62%減)と、第2四半期としては05年の調査開始以来3番目に低い水準となった。アセットタイプ別では、オフィスが43%、ホテルが16%を占め、そのうちホテル投資額は前年同期比368%増と、全セクターで唯一前年同期を上回った。一方、その他の国内投資家および海外投資家による投資額は、それぞれ前年同期比で186%、37%増加した。
「不動産投資に関するアンケート 期待利回り」(調査期間22年6月7~30日、有効回答数118名)によると、東京の期待利回りは、オフィス(大手町)が3.23(前期比2bps低下)、商業施設(銀座中央通り)が3.33(同2bps低下)、物流施設(首都圏湾岸部)が3.90(同2bps低下)と、いずれも低下。地方都市のオフィスについては、大阪は4.50(同横ばい)、名古屋は4.80(同5bps低下)となった。
22年6月時点の東京Aクラスオフィスビルを対象としたCBRE短観は、「売買取引価格」がプラス13(同8ポイント改善)、「期待利回り」がプラス7(同3ポイント改善)、「金融機関の貸出態度」がプラス9(同3ポイント改善)、「投融資取組スタンス」がプラス22(同1ポイント改善)だった。