不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/11/2

22年3Qのマンション総戸数、3期連続で増加

 (株)東京カンテイは1日、2022年第3四半期(7~9月)における、全国と三大都市圏の新築・中古(既存)マンション市場の四半期調査レポートを公表した。

 全国のマンション市場総戸数(=新築供給戸数と既存流通戸数の合計)は、10万7,740戸(前年同期比6.8%増)と3期連続で前年同期の水準を大きく上回った。 

 このうち新築は1万9,701戸(同3.1%増)と3期連続でプラス。コロナ前の19年同期を上回った。圏域別では三大都市圏が軒並み減少したが、地方圏はプラス32.6%と大幅に増加。11期ぶりに5,000戸台を記録した。
 既存は8万8,039戸(同7.6%増)で、9万戸台を割り込んだものの3期連続の増加となった。すべての圏域で前年同期比はプラス傾向を示しており、全国的に在庫数が積み上がっている。

 首都圏マンションの市場総戸数は5万1,436戸(同5.3%増)と3期連続でプラス。増加率自体も高水準を維持している。新築は8,264戸(同6.1%減)と3期ぶりに減少しており、コロナ禍での同時期の最低値を更新した。既存は4万3,172戸(同7.8%増)と3期連続のプラスとなった。21年第1四半期を底に増加傾向を示しているが、コロナ禍の当初やそれ以前の水準には届いていない。
 坪単価は新築が332万8,000円(同5.3%上昇)と、4期ぶりのプラス。大手ディベロッパーの供給シェアは36.3%(同0.7ポイント上昇)と2期連続で拡大。既存は224万4,000円(同2.4%上昇)と9期連続のプラスとなった。

 近畿圏の市場総戸数は2万3,462戸(同6.8%増)と2期連続のプラス。新築は4,124戸(同1.5%減)と下落、既存は1万9,338戸(同8.8%増)と3期連続で増加となった。
 坪単価は、新築が268万2,000円(同1.6%上昇)と2期連続で上昇。既存は132万5,000円(同3.3%上昇)と上昇傾向を維持。上昇率も拡大した。

 中部圏のマンション市場総戸数は9,572戸(同4.1%増)で、3期連続のプラス。新築は2,071戸(同4.6%減)。既存は7,501戸(同6.7%増)と3期連続で増加した。
 坪単価は、新築が237万5,000円(同3.8%上昇)と4期ぶりに上昇。既存は102万1,000円(同3.3%上昇)と2期ぶりに上昇した。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年10月号
売買仲介を効率化するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/9/19

記者の目を公開しました

新オフィス完成に向けた”トライアルオフィス”」を公開しました。野村不動産(株)は現在、東京都港区の芝浦エリアで、約4.7haに及ぶ再開発事業「BLUE FRONT SHIBAURA(芝浦プロジェクト)」を推進中。同社グループではその移転に先立ち、建て替え予定のビルに「トライアルオフィス」を設置。各社各部署の就労者が一定期間そこで働く取り組みを実施しています。トライアルオフィスを取材しました。