三菱地所(株)は30日、総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」の連携先を拡大する。
HOMETACTは、一つのスマホアプリやスマートスピーカーを使い、エアコンやテレビ、照明、カーテンといった複数メーカーの幅広いIoT機器をコントロールできる。三菱地所レジデンス(株)が開発する高品質賃貸マンション「ザ・パークハビオ」シリーズの4物件に導入済み。他社ディベロッパーや賃貸管理会社といったビジネスユーザーへのシステム提供もしている。
今回は、(株)LIXIL、mui Lab(株)と、スマートホーム事業領域での提携に向けた基本合意書を締結。LIXILが提供するIoTホームリンク「Life Assist2」のホームデバイス(ECHONET Lite規格認証取得)が新たな連携機器に加わった。ホームデバイスがサポートする製品やECHONET Lite機器の操作・制御にHOMETACTも順次対応する。また、スマート分電盤等と連携したエネルギーマネジメント機能(HEMS)も新たに実装する予定。
機能開発のみならず、HOMETACTのUI設計にmui Labが提唱する「カーム・テクノロジー」の理念を応用した「カームUI」の設計アプローチを取り入れ、アプリケーションとしての直感性や使いやすさを高める。
また、DXYZ(株)(ディクシーズ)が提供する顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」とも連携。HOMETACTから登録ユーザー情報とFreeiDから登録した顔情報を連携し、HOMETACTの利用者が手軽にFreeiDを利用開始できる環境を整備した。DXYZの関係会社であるプロパティエージェント(株)が開発・管理するFreeiD導入のオール顔認証マンション「ヴァースクレイシアIDZ板橋本町アーバンレジデンス」(東京都板橋区)にHOMETACTを導入。三菱地所レジデンスが開発・管理する「ザ・パークハビオ」シリーズの「(仮称)ザ・パークハビオ 新栄」(名古屋市中区)には、HOMETACTとFreeiDを併せて導入する予定。
三菱地所とDXYZは、顔認証プラットフォームFreeiDの技術を活用し、建物・施設やサービスごとに異なる顔認証サービスをワンストップで利用できる基盤「Machi Pass FACE」を共同で開発。丸の内エリアで実証事業を実施している。今後は、住宅領域でのMachi Passの展開も検討していく。