
(公財)日本賃貸住宅管理協会は6日、「賃貸住宅メンテナンス主任者」研修を、品川クリスタルスクエア(東京都港区)で開催。160名超が参加した。
賃貸住宅管理業法で「建物の維持・保全」が管理業務として定義されるなど、建物管理の重要性が増している。同協会は、ソフト面(入居者対応)に加えハード面(建物管理)の知識・技術を身につけることで、入居者への安心・安全な居住環境の提供や、修繕に関する正確な報告をオーナーに行なうことなどが重要と考え、2023年度に「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」を設立することとしている。それに先立ち、1回目の研修を行なった。
6時間半に及ぶ当日の研修カリキュラムは、建物の基礎知識、修繕対応から学ぶ設備の基礎知識、消防設備・外部改修工事の基礎知識など。巡回点検業務のチェックポイントや法令点検とコンプライアンスについても講義。講師は、賃貸不動産経営管理士ほか、不動産会社や建築・建設会社の実務者が担当した。
全カリキュラム終了後、効果測定を行ない、参加者に修了証を交付した。認定制度設立後に移行手続きを行ない、「賃貸住宅メンテナンス主任者」として認定される。
23年度は、Eラーニング講習の形式を採用する。