不動産ニュース / 開発・分譲

2023/1/27

三井H、長野で大規模木造病院を着工

「(仮称)金澤病院」イメージ

 三井ホーム(株)は27日、大規模木造建築物である病院施設「(仮称)金澤病院」(長野県佐久市、事業主:医療法人三世会)の着工を発表した。

 1965年に建築された病院施設の老朽化を機に、隣地の現駐車場に移転を進めている新築計画。地域に親しまれる“かかりつけ医”の病院を再構築するという基本構想のもと、安心・安全、快適性の提供や環境への配慮に重点を置いた結果、木造枠組壁工法での建築を決定。医療・介護分野での実績を持つ三井ホームが建築することとなった。

 敷地面積は約4,353平方メートル。延床面積は約3,901平方メートル。木造枠組壁工法地上3階建ての耐火建築物。病床は82床。

 枠組壁工法は、床面・壁面・天井面の六面体で構成するモノコック構造のため、柱型が存在せず、開放的かつ効率的な空間設計が可能となる。その特性を生かし、利用者やスタッフにとって明るく開放的で、効率的な動線を設計することで、快適かつ機能的な病院環境とする。さらに同社独自の技術である「高性能遮音床システムMute」により病室や手術室における上階からの遮音性にも配慮する。

 また、構造体を木造化することで炭素を長期間にわたって固定化、脱炭素社会への貢献が可能となる。一部に地元材である信州カラマツも採用し、国の「令和4年度 優良木造建築物等整備推進事業」に採択されている。

 竣工は2024年4月、開所は同年6月の予定。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。