不動産ニュース / その他

2023/3/1

防犯カメラ・インターホン付き宅配ボックスを開発

中央が「Next-Dbox+S」。右が大友氏、左が笹川氏

 大和ハウス工業(株)と(株)ナスタ(東京都港区、代表取締役会長兼CEO:笹川順平氏)は、業界初となる24時間防犯カメラ機能付きインターホンを搭載した戸建住宅向け宅配ボックス「Next-Dbox+S(ネクスト・ディーボックス プラスエス)」を共同開発。1日に記者会見した。

 両社は、2017年2月より荷物の再配達軽減に向け、戸建住宅用宅配ボックスの開発に取り組み、大和ハウス工業の戸建分譲住宅地や新築・既存住宅のオーナーを中心に、これまで累計1万台以上を提供してきた。

 置き配ニーズの増加や戸建住宅を狙った犯罪の多発等を踏まえ、「Next-Dbox+S」を開発した。20年1月に共同開発したスマートキーを搭載した戸建住宅向け宅配ボックス「Next-Dbox」に、「24時間防犯カメラ」と自動応答設定が可能な「宅配専用ボタン」付きの「Nasta Interphone(ナスタ インターホン)」を搭載。宅配ボックスとインターホンを一体化させたことで、セキュリティと利便性を向上させた。

 インターホンに従来の「呼出ボタン」に加え、「宅配専用ボタン」を設置。宅配業者が「宅配専用ボタン」を押すと、宅配ボックスに入れてほしい旨を伝える音声メッセージが流れる仕組み。スマートフォンアプリで、音声設定や来訪者の確認・応答等の操作を可能とした。また、24時間監視カメラ機能を搭載したことで、常に玄関先の撮影・録画ができる。

 笹川氏は「時代の変化の中で、宅配ボックスにインターホンのみならずセキュリティの機能も付けるべきだと考えた。当商品のリリースによって、居住者の不在時のみならず在宅時の安全も確保する」と話した。大和ハウス工業取締役常務執行役員の大友浩嗣氏は「これまで共同開発してきた宅配ボックスも好評だった。今の一次取得者層はデジタルネイティブ世代であることから、デジタル技術を駆使した今回の商品はさらに評価されるとみている」と述べた。

 大和ハウス工業では4月1日より全国で発売する。スリム・ワイド・オーバーの3タイプを用意し、スリムとワイドは35万2,000円、オーバーは39万6,000円(いずれも設置費は除く)。同社が今後開発・販売する全国の戸建分譲住宅地にも順次導入する予定。なお、ナスタでは3月1日より一般販売を開始した。

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宅配ボックス・宅配ロッカー

不在時に荷物などを受け取るための設備。配達人がロッカーに荷物を入れると鍵がかかり、荷宛人は暗証番号や認証カードを用いて受け取る。宅配ボックスは、一般に、マンションの共用部分に設置されている。

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