不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/3/31

管理適正評価制度、登録件数1,000件超え

 (一社)マンション管理業協会は31日、2022年4月に運用を開始した「マンション管理適正評価制度」の登録件数が、29日に1,000件を超え、今年度末時点で1,195件となったと発表した。

 同制度は、分譲マンションの管理状況(管理体制、建築・設備、管理組合収支、耐震診断、生活関連)について、専門家が30項目をチェック。★の6段階で表すことで、マンションの管理状況を可視化する。31日時点での登録物件を評価(★)別でみると、「★5」が232件、「★4」が396件、「★3」が412件で最多だった。「★2」も155件の登録があった。国の管理計画認定制度を取得している物件はすべて「★4」以上。ワンストップで両制度の認定を取得した物件は13件あった。

 都道府県別の登録数は、東京都が413件でトップ。大阪府(144件)、神奈川県(138件)、埼玉県(79件)と続き、すべての政令指定都市で登録された。規模別では、49戸以下が58%、50~99戸が28%と100個未満の物件が8割を超えた。

 竣工年別では、「2001 年~10年」が27%、「1991~2000年」が25%、「2011 年~20年」が24%とほぼ同じ比率で登録されていた。1990年以前竣工のマンションは全体の約22%。築年数が最も古いものは、1967年だった。また、総戸数が400戸を超えるマンションは★5の割合が高かった。

 同協会では、「評価結果の推移の見える化」を求める声が多かったことから、マンション管理適正評価制度の専用サイトで、過去の登録ランク(ポイント)の推移が確認できるようシステム改良を行なう予定。今後も、不動産流通事業者と評価結果を共有するなどして、制度の周知・利用促進を図り、登録マンションの拡大と良好なマンションストック形成を目指す。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。