不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/6/1

東京圏の物流施設、空室率は5.4%

 (株)一五不動産情報サービスは5月31日、2023年4月の「物流施設の賃貸マーケットに関する調査」結果を発表した。東京圏・関西圏で延床面積または敷地面積が1万平方メートル以上の賃貸物流施設の空室率等を四半期ごとに調査している。今回の調査対象棟数は東京圏600棟、関西圏176棟。

 4月の東京圏における空室率は5.4%(前期比1.0ポイント上昇)。今期(23年2月~4月)は、「プロロジスパークつくば3」、「ESR 東扇島ディストリビューションセンター」、「DPL 流山II」など17棟・計103万7,000平方メートルの新規供給があった。一方、新規需要は68万5,000平方メートルと伸び悩んだ。新規供給物件のうち満室稼働は8棟。
 1坪当たりの募集賃料は4,600円(同2.0%上昇)。建設コストの上昇により、新規開発物件では高額賃料での募集も見られるが、原材料高騰等で収益性が低下しているテナントも多く、賃料上昇に追随できないケースが増えている。東京圏の募集賃料は 4,500~4,700円/坪の幅で一進一退の様相。

 関西圏の空室率は3.0%(同0.6ポイント上昇)。新規供給は32万6,000平方メートル。「GLP 八尾I・II」、「MCUD 神戸西II」等8棟が竣工し、7棟が満室稼働となった。なお、23年は17年に続く大量供給が行なわれるため、空室率は今後も上昇する見通し。募集賃料は4,080円(同3.3%低下)で、22年7月の4,420 円/坪をピークに3四半期連続で下落している。                                                                                                                                  

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。