不動産ニュース / 開発・分譲

2023/7/4

「GLP ALFALINK流山」が全棟完成

「GLP ALFALINK流山」鳥瞰

 日本GLP(株)は4日、同社が開発を進めてきた「GLP ALFALINK流山」(以下、「ALFALINK流山」)の最終開発となる「GLP ALFALINK 流山4」(以下、「流山4」)を竣工。「ALFALINK流山」全棟が完成した。

 「流山4」は敷地面積4万3,738平方メートル、地上4階建て。延床面積は10万4,421平方メートル。各棟の中でも特にウェルネスの増進に力を入れており、各階にリフレッシュエリアを設けたほか、バスケットやフットサルなどが楽しめるアリーナと、そこから連続する屋上庭園を設けた。アリーナの隣には温かい食事を提供するレストランも開設した。アリーナは地域に開放。定期的なイベントの開催も予定しており、働く人同士や地域社会とのつながり創出を支援する。西濃運輸(株)や(株)ジャパネットホールディングスなど8社の入居が決定しており、満床で竣工を迎えた。

 全体完成となった「ALFA流山」は、8棟構成。総延床面積は93万1,200平方メートルに及ぶ。現在60社以上が入居し、6,000人以上が就業する。ラウンジスペースやシェアキッチン、コワーキングスペース、保育所など、従来の物流施設にはなかった共用施設を多数備える。2021年11月のまちびらきイベントを皮切りに、サマーフェスタや施設見学会など、これまで100件以上のコミュニティイベントを開催。現在では、各地域団体や入居テナント、パートナー企業が主体となり、新たなコミュニティが形成されている。

 同日会見した代表取締役の帖佐義之氏は、「物流施設と言えば機密性を最優先し、関係者以外立ち入り禁止といったものものしいものだった。われわれはそれとは真逆の、地域の方をウェルカムの施設としたら、大変喜んでもらえている。全8棟が竣工時点で満床だったのは開発業者としては大変うれしい」とほおを緩ませた。

 ALFALINKブランドの物流施設開発は、「GLP ALFALINK相模原」(神奈川県相模原市)が今年5月に全体竣工しているほか、「茨木」(大阪府茨木市)を24年以降、「尼崎」(兵庫県尼崎市)を25年以降、そして「昭島」(東京都昭島市)を26年以降にそれぞれ着工予定。

「流山4」に設けられたアリーナ
施設は多様な使われ方をしている。写真は食品製造会社である(株)ピースデリの区画で行なわれていた鮭のパッキング作業の様子

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サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。