不動産ニュース / リフォーム

2023/7/20

古材を利用したリノベマンション/コスモスI

LDと広縁。左は障子を開けた様子、右は障子を閉めた様子

 (株)コスモスイニシアはこのほど、古材を利用したリノベーションマンションの販売を開始した。

 環境負荷の軽減の観点から、既存の資源や建物ストックの活用が奨励されているが、リノベーションでは内装には新品の材料が使われることが多い。そこで、建物再生に力を入れている(株)ヤマムラ(山形県新庄市、社長:中村 忍氏)とコラボレーションし、古材を活用したレトロなリノベーションに取り組んだ。

 販売物件は、「ステーションプラザ代田橋」(東京都世田谷区)の1住戸。専有面積は50.87平方メートル、間取りは1LDK。雰囲気だけではなくライフスタイルもレトロにしようとの考えから、バルコニー側に広縁を創出。このスペースにイスとテーブルを置いてお茶を飲んだり、寝転んだりといった、入居者のライフスタイルに合った過ごし方が実現できるスペースを提案している。広縁と部屋の境には5枚の障子戸を設置した。この障子戸と洋室ドア、洗面室ドアは、すみだ向島地域の古民家で使用されていたものを活用している。

 その他、リビングドア、トイレドア、廊下収納の扉、洋室クロゼットの引き戸などは、谷中・千駄木付近で引き取られ、ヤマムラが保管していたものを使用。洋室のクロゼット引き戸には、「簀戸(すど)」と呼ばれる建具を用いることで、通風性を確保し、押し入れを快適に利用できるようにしている。
 これらの古材は、職人によって塗装され、現地の寸法に合わせて微調整を繰り返して設置した。

 床には、サイザル麻でできたカーペットを敷いたほか、砂壁風のクロスにレトロなスイッチパネルを組み合わせるなどして、全体のバランスにも配慮している。

 レトロを追求した一方で便利さを享受できるよう、スマートフォンとペアリングすることで自動で火加減を調整するガスコンロや、自動で必要な量の洗剤を投入する食器洗い乾燥機などを採用した。

 販売価格は5,480万円。

洋室のクロゼットの引き戸は、「簀戸(すど)」と呼ばれる建具を使用

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。