(公社)近畿圏不動産流通機構は21日、2023年4~6月期における近畿圏2府4県の不動産流通市場動向を発表した。
中古(既存)マンションの成約件数は4,052件(前年同期比6.8%減)と3四半期連続の減少となった。12地域中6地域が減少した。新規登録件数は1万5,798件(同19.7%増)。成約価格は2,711万円(前年同期比2.4%増)と12四半期連続で上昇。新規登録価格は2,797万円(同4.7%増)。
既存戸建住宅の成約件数は2,751件(同1.7%増)と2期連続で増加。12地域中5地域が増加した。新規登録件数は1万378件(同23.5%増)。成約価格は2,270万円(同0.03%増)と11期連続で上昇。新規登録価格は2,655万円(同1.8%増)。
同機構では、「中古戸建・土地取引の増加が続く一方、中古マンション取引は減少が続き、中古戸建の成約価格の上昇にも歯止めがかかった。いずれの市場でも売り圧力が高まっており、需給が緩和する中で、今後は売り出し価格の調整が必要となる場面が増えることも予想される」などとしている。