不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/7/26

8割の投資家が不動産価格高騰・高止まり続くと予測

  野村不動産ソリューションズ(株)は26日、15回目となる「不動産投資に関する意識調査」結果を発表した。投資用・事業用不動産サイト「ノムコム・プロ」の会員を対象に年1回アンケートを実施。調査期間は6月19~28日、有効回答数は240人。

 所有物件の運用や管理について「新型コロナウイルスによる経済的な影響を受けているか」との問いでは、「影響を感じる」と回答した人が20.4%と、2020年比で半減。コロナによる不動産投資への影響は、年々減衰傾向にある。
 物価上昇による不動産投資への影響については、「影響があった」との回答が47.5%だった。具体的な影響は、「物件価格が高騰した」(78.1%)、「建物の維持管理費が高騰した」(43.9%)、「不動産投資を控えることとした」(23.7%)、「家賃を値上げした」(9.6%)など。

 1年後の不動産価格は、「上がる」が37.9%(前回調査比0.8ポイント減)、「横ばい」が42.1%(同2.3ポイント増)と、合計で約8割を占めた。「下がる」は20.0%(同1.6ポイント減)。金利については、「上がる」55.4%(同7.6ポイント減)と、昨年の急増からは落ち着いたものの、依然として金利上昇を予想する声は多かった。

 不動産投資に対する今後の投資スタンスを聞いたところ、「購入を積極的に検討していきたい」(34.6%)、「所有物件の収益性やバランスを考えながら買い替え(組み換え)を検討したい」(40.4%)など、75%が投資への積極姿勢を示している。

 その一方で、投資用不動産が買い時だと思うかの問いには、50.8%(同3.5ポイント増)が「買い時はしばらくこない」と回答。3年連続の増加となった。価格や金利の両面で上昇予想があることから、足元の買い時感が徐々に薄れている様子がうかがえた。

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。