不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2023/9/11

戸建住宅、高価格商品が好調/積水ハ24年1月期2Q

 積水ハウス(株)は8日、2024年1月期第2四半期決算(連結)の説明会を開催した。

 当期(23年2月1日~7月31日)は、売上高1兆4,624億4,300万円(前年同期比2.7%増)、営業利益1,249億1,800万円(同14.7%減)、経常利益1,252億3,900万円(同15.2%減)、当期純利益924億9,400万円(同11.1%減)となった。

 主力の請負型ビジネスでは、戸建住宅事業は、前期から続く資材価格高騰の影響で売上高2,314億5,400万円(同3.9%減)、営業利益188億6,000万円(同17.9%減)。期中は、中高級商品・高価格商品の拡販に注力し、ZEHや次世代室内環境システム「スマートイクス」、間取り連動スマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch」等の高付加価値提案が好評だった。1棟当たりの平均単価は4,885万円(同266万円増)。受注高は2,290億4,800万円(同5.0%減)、受注残高は2,329億5,600万円(同1.0%減)となった。
 賃貸・事業用建物事業は、3・4階建て賃貸住宅の拡販、「シャーメゾンZEH」の普及に注力し、売上高が2,637億5,800万円(同6.8%増)、営業利益が395億4,100万円(同5.4%増)。受注高は2,725億6,700万円(同9.7%増)、受注残高は4,991億5,800万円(同1.8%増)。賃貸住宅受注に占める3・4階建て割合は91.8%、ZEH住戸割合は77%となった。
 請負型ビジネス全体の売上高は6,188億4,100万円(同0.0%)、営業利益651億700万円(同3.0%減)だった。

 ストック型ビジネスは、賃貸住宅管理事業で、管理室数の増加と高水準の入居率を維持し、増収増益に。リフォーム事業は、大規模リフォームの受注増加などが寄与。全体の売上高は4,094億3,500万円(同4.8%増)、営業利益383億2,200万円(同5.9%増)となった。

 開発型ビジネスでは、仲介・不動産事業は、積水ハウス不動産各社による好調な不動産販売が寄与し、増収増益。優良な土地の仕入れなどに注力し、受注が好調に推移した。マンション事業は、前期の大型物件引き渡しの影響により減収減益となるも、計画通りに進捗。売上高2,485億6,800万円(同32.4%増)、営業利益338億8,400万円(同67.9%増)と増収増益となった。

 国際事業は、豪州では引き渡しが計画通り完了するも、分譲マンション引き渡しの端境期で、戸建住宅の販売戸数が減少。売上高2,017億500万円(同16.5%減)、営業利益124億7,600万円(同73.0%減)と、減収減益となった。

 通期の業績予想は、売上高3兆800億円(同5.2%増)、営業利益2,650億円(同1.3%増)、経常利益2,590億円(同0.7%増)、当期純利益1,930億円(同4.6%増)を見込む。
 会見で同社代表取締役社長執行役員兼CEOの仲井嘉浩氏は、「戸建住宅市場には昨年の秋頃から逆風が吹いているが、高価格商品が好調に受注を伸ばし、1棟当たりの単価が増加した。当社は前年比で若干マイナスではあるが健闘している。第6次中期経営計画(23~25年度)は、営業利益1,249億円と、アメリカの戸建て販売が絶好調だった昨年を除いて、過去2番目に高い第2四半期の営業利益となった」などと、好調な滑り出しだったと話した。

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一戸建て

独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

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