不動産ニュース / 開発・分譲

2023/11/10

三菱地所、本社オフィスの共用スペースを刷新

軽食ブースや書籍等を設けた「LODGE」。天井には三菱電機(株)の青空照明「みそら」を採用した
フリーデスクを配した「VILLAGE」。右には「MEC ISLAND」のロゴに描かれている虎の人形

 三菱地所(株)は9日、「大手町パークビルディング」(東京都千代田区)内の本社オフィス「MEC PARK」のメディア向け内覧会を開催。2023年6月にリニューアルした6階共用スペース「MEC ISLAND」等を公開した。

 同社は18年1月に「大手町ビル」から「大手町パークビルディング」へと本社機能を移転。併せて、社員のアンケートを基に、緩やかに部署ゾーンを決めたフリーアドレス「グループアドレス」の導入のほか、紙保管資料の7割削減、共用スペースの拡大等を行ない、働きやすい環境作りや社員同士のコラボレーションの促進を図っている。

 しかし、コロナ禍を経て、社員の平均在館率が18年78.0%から23年56.3%と大きく減少したこと等を受け、6階の共用スペースは利用率が低下していた。そこで、社員が利用したくなるような空間へと刷新することに決定。23年4月より工事に着手し、同年6月に完了した。

 「MEC ISLAND」内には、部署をまたいで利用できるフリーデスク「VILLAGE」、利用者の集中度合いに応じて個室・セミ個室・ブース席から選べる「JUNGLE」、軽食ブースや書籍等を配した「LODGE」、リクライニングチェアを備えた仮眠室「VILLA」など、「知のシンカ」「リラックス」「Well-being」をテーマにさまざまな機能を新設した。
 会議室は、可動式什器によりアクティブに意見を交わしやすい「発散型会議室」と、固定什器で腰を据えて議論できる「収束型会議室」の2つを用意することで、利便性と生産性の向上を図っている。

 同社ビル営業部担当部長ユニットリーダーの竹本 晋氏は「社員からは『集中ブースのバリエーションが増えて、フロアをまたいでも利用したくなった』などと好評で、明らかに改修前よりもにぎわっている。11月中に社内アンケートを実施し、具体的な利用動態の変化等を取りまとめ、今後のさらなる改良に役立てていきたい」と語った。

「MEC ISLAND」入口すぐにある会議室「AQUARIUM」。もとは経理部の書庫だった。ガラス面に電磁波を弾くフィルムを張り、外部からテレビ画面等が見えないようにしている
会議室「LAGOON」。可動式の机・椅子のほか、壁面(右)にはホワイドボードを採用した

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サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。