(公財)東日本不動産流通機構は10日、2023年10月の首都圏不動産流通市場動向を発表した。
同月の首都圏中古(既存)マンション成約件数は3,287件(前年同月比7.0%増)となり、5ヵ月連続の増加となった。都県別では東京都が1,774件(同7.4%増)、埼玉県357件(同7.5%増)、千葉県369件(同2.6%減)、神奈川県787件(同11.0%増)。千葉県では3ヵ月連続の減少となったものの、東京・埼玉・神奈川では連続増加となった。
1平方メートル当たりの成約単価は74万5,500円(同7.4%上昇)で、連続上昇は42ヵ月に伸びた。1件当たりの成約価格は4,765万円(同8.4%上昇)となり、41ヵ月連続上昇。平均専有面積は63.91平方メートル(同0.9%拡大)と前年とほぼ同水準での推移となった。
新規登録件数は1万7,036件(同3.6%増)と10ヵ月連続の増加。ただ増加幅は徐々に縮まっている。在庫件数は4万6,312件(同14.9%増)と20ヵ月連続の増加となった。増加幅は徐々に縮小しているものの、在庫の急速な増加傾向に大きな変化は見られない。
一方、既存戸建ての成約件数は1,220件(同0.7%増)と、22ヵ月ぶりに前年同月を上回った。成約価格は3,947万円(同5.9%上昇)だった。