森ビル(株)は20日、11月24日に開業する「麻布台ヒルズ」(東京都港区)を報道陣に公開した。
「麻布台ヒルズ」は、1989年のまちづくり協議会設立以来、同社が約300人の地権者と共に約35年の歳月をかけて進めてきた、大規模な市街地再開発プロジェクト。開発地は、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅および南北線「六本木一丁目」駅直結。区域面積は8.1ha。「森JPタワー」「麻布台ヒルズレジデンスA・B」「ガーデンプラザA~D」など複数の施設で構成し、延床面積86万1,700平方メートル、オフィス総貸室面積21万4,500平方メートル、住戸数1,400戸と、「六本木ヒルズ」に匹敵するスケールとなる。
「Modern Urban Village ~Green&Wellness~」を開発コンセプトに、入居者や来街者のウェルビーイングにつながるさまざまなコンテンツを用意。「森JPタワー」内には、信濃町から「慶応義塾大学 予防医療センター」が拡張移転し、個々人の健康課題や目標に応じた予防医療を提供していく。敷地中央には6,000平方メートルの中央広場を設け、全体で2万4,000平方メートルの緑地を整備。約320種の植栽のほか、低層部の屋上にはアンズや温州ミカン等の菜園・果樹園も備え、自然と調和したまちを実現する。
文化・アートの面では、「麻布台ヒルズ」全体で約9,300平方メートルの文化施設を展開。「ガーデンプラザA」内には美術館仕様の設備を備える「麻布台ヒルズギャラリー」が、「ガーデンプラザB」内にお台場より移転する「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」がそれぞれ開業する。商業の面では、「ガーデンプラザ」内の大規模フードマーケット「麻布台ヒルズマーケット」をはじめ、エリア全体で150店舗、2万3,000平方メートルの商業施設を展開していく。
そのほか、「レジデンスA」にはアマンが手掛けるラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」(総客室数122室)を、「森JPタワー」に最上部にはアマンブランドの「アマンレジデンス 東京」をそれぞれ誘致。「森JPタワー」に隣接して、都心最大級の生徒数を誇るインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」も備え、海外富裕層などを取り込み、虎ノ門・麻布台地区の都市競争力向上を狙う。
23年11月24日の一般開業後、24年1月「麻布台ヒルズマーケット」、24年2月「森ビル デジタルアートミュージアム」、24年2月「ジャヌ東京」が順次オープンしていく予定。