不動産ニュース / その他

2024/1/12

親の休息室を併設した預かり保育施設開業/三井不

親の休息スペースを3種類用意。写真はマッサージグッズを備えた「Hoguso(ほぐそ)」

 三井不動産(株)は15日に、子育てをする親の休息室を併設した一時預かり保育施設「YASMO 武蔵小杉」(川崎市中原区)をオープンする。

 核家族で子育てをしている場合、実家等の支援を受けられず、“孤育て(孤独な子育て)”となり、そのことが少子化進行の課題としても指摘されている。また、乳児を預けることや子供と離れることへの抵抗感により一時預かり保育を利用しないという人も多い。そこで同社では、一時預かり保育サービスと親が休息をとるための個室を同一店舗内に配置する保育施設「YASMO」を展開することとした。

 生後3ヵ月から未就学児までを対象に一時預かりを行ない、預かり時間の間、親には隣接する休息室で休養してもらうサービスを提供する。木製おもちゃなどを用意した「Fureao」スペースで子供を預かり、保育する。2時間以上利用する場合は、季節や年齢に応じた制作遊びも実施する。保育時間中の様子は、「保育カード」データで写真とともに親に伝える。

 親が過ごす休息室は、面積約2.8平方メートル。安眠グッズや入眠ガイドを置いている「Nemuro(ねむろ)」、好きな動画を見たり、本を読んだりできる「Komoro(こもろ)」、身体の疲れを癒してもらえるよう複数のマッサージグッズを設置した「Hoguso(ほぐそ)」の3種類の部屋を用意しており、いずれの部屋にもリクライニングベッドが用意されており、子供から離れて寛いで過ごすことができる。

 営業時間は9~17時、最短30分から最長4時間まで利用でき、利用料金は30分当たり1,650円。

 同事業は同社の社内事業提案制度「MAG!C」から誕生した事業。運営は三井不動産の100%子会社で新規事業の開発・推進等を手掛ける(株)Share Tomorrowが担う。今後三井不動産が住宅や商業施設をを開発してきたエリアを中心に拠点を展開していく計画。
 事業提案者の一人である三井不動産ビジネスイノベーション推進部事業グループの吉田裕太氏は、「自分も実家とは離れた地で“孤育て”をしており、そこから着想した事業。ママ・パパの心のゆとりを提供することで、子育てしやすいまちづくりに貢献していきたい」と語った。

一時預かり保育スペース
預かり保育中の様子をデータ「保育カード」で伝えるサービスも用意

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お知らせ

2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。