(株)東京カンテイは1日、首都圏の既存マンションの相場価格の推移(2023年7~12月)調査結果を公表した。築10年(プラスマイナス5年以内)、最寄駅から徒歩15分以内、既存流通事例数が3件以上もしくは総戸数の2%以上の条件を満たす物件を対象に調査。事例の価格は、同社独自のロジックにより、4階・中住戸・南向きに補正したものを用いている。
首都圏の既存マンション相場価格(坪単価)は、334万6,000円(前期比1.0%上昇)と22期連続の上昇となったが、22年からの鈍化傾向は一層強まった。東京23区については、408万7,000円(同0.9%上昇)と上昇したものの、上昇率が14期ぶりに1%を割り込んだ。
エリア別では、東京都387万9,000円(同0.8%上昇)、神奈川県253万8,000円(同1.5%上昇)、千葉県211万1,000円(同5.9%上昇)が上昇。上昇率はいずれも前期を下回った。また、埼玉県211万1,000円(同0.7%下落)は、21年以降6%以上の上昇率を示していたものの、今回6期ぶりにマイナスとなった。