不動産ニュース / 開発・分譲

2024/3/6

新ブランドオフィスのリーシング開始/NTTUD

9月に竣工する「owns平河町」の外観予想パース
「owns」について説明するNTT都市開発開発本部担当課長の佐々木 智司氏

 NTT都市開発(株)は、新オフィスブランド「owns(オウンズ)」の初弾物件「owns平河町」(東京都千代田区)の9月竣工を控え、計画を公開している4棟におけるリーシング活動を開始した。

 コロナ禍を通じて働き方が多様化する中、リアルでのコミュニケーションの重要性があらためて認識されるようになってきている。そこで同社では、集まりたくなる場所となる中小規模オフィスとして、「owns」をリリースした。オウンズの詳細については、過去のニュースを参照。

 オフィスフロアは、天井はむき出し、床もモルタル打ちっ放しとし、入居者が使いやすい仕様にできる自由度の高い執務室を用意。すぐに入居したい、初期投資を抑えたいというニーズに応えるために、セットアップフロアも用意する。
 「オフィスの中だと堅苦しい話ばかりになりがちなので、気分を変えてちょっと話す時などに使えるよう」(開発本部担当課長・佐々木 智司氏)、各フロアに広めの専用テラスを用意。コミュニケーションの1要素として活用してもらうとともに、外観のアクセントにもつなげている。

 各物件の1階にはカフェを中心に飲食店を誘致。地域にも開くと共に、親睦を深めることにつなげてもらう。さらに、共用キッチン付きの屋上テラスも用意。飲食を共にすることでのコミュニケーション形成を促す。
 その他、ラウンジ、会議室、テレフォンブースなど、充実した共用施設も用意する。

 同ブランドについては、新築で供給。全物件で「ZEB Ready」の認証を取得する計画。入退出管理ではスマートフォン認証・顔認証を導入し、プラスチックの削減にも配慮する。

 「平河町」(東京都千代田区)、「日本橋」(東京都中央区、竣工予定:12月)、「新橋」(東京都港区、同:25年1月)、「八丁堀」(東京都中央区、同:25年7月)と順次竣工の予定で、ほかにも複数の計画が進行中だという。反響も期待以上で、「リーシング開始前にもかかわらず、毎日のように問い合わせの連絡を受けている」(同氏)という。

 同氏は、「働き方が多様化する中で、自分が働く場所を主体的に選択できる時代だからこそ、リアルな場所で集まって働くことで生まれる熱量があり、そういった場所だからこそ生まれるアイディアやつながりがある。そういった場所をownsで創り出していきたい」と語っている。

各フロアに広めの専用テラスを用意する(「owns新橋」のパース)

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。