三幸エステート(株)は30日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2024年第1四半期(1~3月)版)を公表した。
東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、2万5,360円(前期比120円上昇)と2期連続の小幅な上昇となり、下げ止まりの兆しが見えている。空室率は5.6%(同1.3ポイント低下)と大幅に低下。昨年竣工した新築ビルを中心に、本社移転や館内増床等で数千坪単位の空室消化が複数あったことが主な要因。
Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)の坪当たり賃料は、1万9,921円(同1,003円上昇)で、2期連続の上昇。このまま上昇傾向に転じる兆しが見られる。空室率は4.0%(同0.3ポイント低下)と2期連続の低下。空室を抱えて竣工したビルが複数あったが、館内増床や拡張移転等で空室消化が進んだことにより低下が進んだ。
また、Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料1万8,393円(同1,191円上昇)で、2020年第3四半期以来の1万8,000円台に。空室率は4.4%(同プラスマイナス0.0ポイント)と、横ばい傾向が続いている。