不動産ニュース / 開発・分譲

2024/5/14

銀座のビル上層に飲食・サウナの複合施設開業

「銀座髙木ビル」外観。上層部が木造となる

 (株)髙木ビル(東京都港区、代表取締役社長:髙木秀邦氏)は、「銀座髙木ビル」(東京都中央区)にサウナや飲食店からなる複合施設「SALON91°(サロン・ナインティワン)」を15日にオープン。また、同施設のオープンにより、同ビル全体のグランドオープンとなる。それに先立つ14日、プレス向けに同施設を公開した。

 同ビルは東京メトロ「銀座」駅徒歩4分、JR他「新橋」駅徒歩5分に立地。敷地面積は154.01平方メートルで、1966年竣工の写真館ビルを建て替えた。地下が鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地上が鉄骨造一部木造という混構造の地上12階地下1階建て。9~12階が木造となる。延床面積は1,341.83平方メートル。総事業費は20億円弱。

 地下1~地上8階が店舗・オフィス、9・10階に飲食店、11・12階と屋上にはサウナ施設が入居した。他のフロアについてもすでに成約済みで、満室稼働となった。内外装および木造部分の構造材には、多摩産を中心とした国産材を採用。木材使用量は構造と外装だけで110立方メートルで、スギ約440本に相当する。

 「SALON91°」は、「泊まらないホテル」をコンセプトとして、地下1階と9階以上の飲食店・サウナ施設で構成。サウナ施設は11階を3つの個室(1~3人利用)、12階には大きなサウナ室(最大18人利用)を設け、それぞれに水風呂と外気浴スペースを設けた。屋上にも外気浴スペースを設けており、「銀座のまちを見下ろしながら気持ちの良い風に当たることができる」(髙木氏)。

 1階と9・10階の飲食店は、各階の各店舗がいずれも、同社と取引関係にあり飲食店事業を手掛ける(株)PLEIN(プラン)とその関連企業による出店。地下1階にはセントラルキッチンを設け、各店舗の仕込み作業やPLEINによるデリ商品の製造などができるようにした。「テナントを絞り込むことでセントラルキッチンを置くことができた。そのため、各店舗のキッチンスペースの効率化、座席スペースの拡大につながっている」(髙木氏)。

屋上の外気浴スペース。銀座を見下ろしながら過ごせる
10階の店舗は内装に国産材を活用し、木質感を特徴としている

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