不動産ニュース / 開発・分譲

2024/7/17

「グラングリーン大阪」、2つの国際環境認証を同時取得

 三菱地所(株)を代表企業とするグラングリーン大阪開発事業者JV9社(※)は17日、「グラングリーン大阪」(大阪市北区)において、米国のグリーンビルディング協会(USGBC®)が運営する国際的な環境性能認証制度「LEED®」のまちづくり部門「ND(Neighborhood Development:近隣開発)」のプラン認証と、ランドスケープのサステナビリティを主に評価する「SITES®(The Sustainable SITES Initiative)」の予備認証において、都市公園を含む複合開発で日本初となるGOLD評価を同時取得したと発表した。

 「LEED-NDプラン認証」は、ビルト・エンバイロメント(建物や都市の環境)を評価する認証制度。LEED NDは、建物単体ではなく、エリアの環境性能評価を目的としたLEED認証システムで、ウォーカビリティ、職住近接、多様な用途、コンパクトシティ、自然資源保護などを評価する。

 「SITES予備認証」は、ランドスケープのサステナビリティを評価する米国の認証制度。計画・設計の内容だけでなく、敷地の選定や計画プロセス、施行時・施行後の運用維持管理段階も評価対象となり、生物多様性保全や水資源保全、省エネルギー、資源循環、ヒートアイランド現象緩和など多面的な要素を評価している。

 「グラングリーン大阪」は、JR「大阪」駅前で開発が進められているうめきた2期地区開発事業。オフィス、ホテル、中核機能施設、商業施設、都市公園、住宅で構成される。ネットポジティブの理念により地球に貢献するという考えから、地区面積約9万1,000平方メートルのうち、およそ半分の約4万5,000平方メートルを都市公園とする。また地区面積の約3分の1となる約3万平方メートルにも、約320種・1,600本以上の樹木で多用な緑地を形成し、西日本最大のターミナル駅前に緑の空間を創出。これにより温室効果ガスの削減や空気の浄化、温熱環境の改善等を実現する。

 なお、「DBJ Green Building認証」や「ABINC ADVANCE認証」、「ZEB Oriented認証(事務所部分)」、「CASBEE スマートウェルネスオフィス認証」の4認証も取得しており、合計6つの認証を取得している。全体まちびらきは2027年度の予定。

(※)三菱地所、大阪ガス都市開発(株)、オリックス不動産(株)、関電不動産開発(株)、積水ハウス(株)、(株)竹中工務店、阪急電鉄(株)、三菱地所レジデンス(株)、(一社)うめきたMMO。

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