東京建物(株)は2日、スマートフォンをタッチすることで入退館・入退室できるシステムを賃貸オフィスビルに導入すると発表した。国内賃貸オフィスでは初の事例となる。
デジタルセキュリティカードを付与し、スマホによるタッチ方式で入退館・入退室ができるシステム。同社がチームラボ(株)の協力のもと、オフィスワーカー向けに開発するスマホアプリと、HID Global Corporationのクラウドサービスおよびカードリーダー、(株)日立製作所の入退館・入退室システムを連携することで実現した。
普段から携帯しているスマホをリーダ―にかざすだけで、オフィスビルのエントランスゲートや自社の入居フロアのドアを解錠し、入退館等を行なうことが可能。また、セキュリティカードの紛失等のリスクや管理の手間を軽減できる他、物理カードで使用しているプラスチックや半導体チップの利用が削減できたため、環境負荷低減につながるとしている。
第1弾として、東京建物が参画している「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」のオフィスエリアに同システムを導入する。今後、他物件への展開を検討していく予定。