不動産ニュース / 開発・分譲

2024/9/18

西武沿線最大級の大規模商業施設、24日開業

「エミテラス所沢」外観。手前に伸びているのが駅直結のペデストリアンデッキ
国内商業施設では最大級となる547インチの大型LEDビジョン(写真奥中央)を設けた「TOKOROZAWA e-CUBE」

 (株)西武リアルティソリューションズと住友商事(株)は18日、共同で開発を進めてきた商業施設「エミテラス所沢」(埼玉県所沢市)を報道陣に公開した。24日に開業する。

 西武池袋線・新宿線「所沢」駅西口で進められてきた西武鉄道所沢車両工場跡地の再開発「所沢駅西口土地区画整理事業」地区内の広域集客型商業施設。(詳細は、過去のニュース参照)。西武線沿線では最大規模の商業施設となる。西武グループは、暮らす・働く・学ぶ・遊ぶがすべてそろったまちを目指し、2018年の商業施設「グランエミオ所沢」を開業するなど、ここ数年で所沢エリアでの開発を推進してきた。「エミテラス所沢」はその集大成と位置付けている。

 ペデストリアンデッキで駅と直結。まちの回遊性向上を図る。子育てファミリーからアクティブシニアまで幅広い世代をターゲットに計142店舗が出店。一部は、地元企業によるカフェや西武線沿線の名物が楽しめる店舗で、所沢や埼玉の魅力発信に寄与する。

 1階には約1,000席のフードホール「こもれびフードホール」を開設し、埼玉県初出店、所沢市初出店を含む22店舗が出店。森をイメージしてデザインされた大空間には、子供連れでも使いやすく、靴を脱いでくつろげる「こあがり席」、USBポートやコンセントを設置したエリア、予約制の「パーティルーム」などを用意した。
 4階には、遊具やベンチ、未就学児用のプレイエリアを設け、屋内外をシームレスにつなげた「そらくもひろば」と、レストラン7店舗を配置した「そらくもダイニング」を開設し、ファミリーが快適に過ごせる空間を提供している。

 2階中央の吹き抜け空間「TOKOROZAWA e-CUBE」には、国内商業施設では最大級となる547インチの大型LEDビジョンやムービングライト、スピーカーなどの設備を用意。スポーツのパブリックビューイングやeスポーツ、音楽、地域交流イベントなどの開催を予定する。また、施設全体でAIを活用し、駐車場やトイレなどの利用状況を可視化することで、利便性の向上を図る。

 サステナビリティへの取り組みとして、非化石証書活用による実質CO2排出量ゼロを実現。さらに、屋上に約680平方メートルの太陽光パネルを設置することで、年間約18万kWhを発電する。これらにより、「ZEB Oriented認証(物販)」「CASBEE Aランク評価」を取得している。

 00年に役割を終えた「西武鉄道所沢車両工場」の跡地開発であることを踏まえ、その歴史を継承するため、施設内に「引き込み線跡地」「西武2000系シミュレータ」「1984年まで運行していた蓄電池機関車『おとぎ電車』」を設置する。

こもれびフードホール
レガシーとして施設内に設置された「西武2000系シミュレータ」

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土地区画整理事業

市街地を面的に整備するために、土地の区画形質の変更や公共施設の整備を行なう事業の一つで、土地区画整理法に従って実施されるものをいう。 この事業の実施によって、例えば、不整形な土地や袋地が解消され、道路や公園が整備されることとなる。

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