住友不動産(株)は8日、住友不動産販売(株)の商号変更を発表した。
住友不動産販売は1975年に分譲マンション・宅地の販売を担う会社として設立。現在は不動産仲介専業の会社となったため、会社の名前と業務内容に齟齬が発生していた。現在、アナログからデジタルへの広告移行や、「ステップオークション」による客付けシステム導入、DXによる業務の可視化などを図っており、「囲い込み」の発生防止・体制構築を進めている。
来年度に設立50周年を迎えるに当たり、住友不動産販売の仲介ブランドである「ステップ」を社名に取り入れ「住友不動産ステップ(株)」とする。商号変更は2025年5月1日付。
また同時に、同社完成工事事業の「新築そっくりさん」「注文住宅」の両事業を分社化することも発表。
10月17日に設立した完全子会社SRDハウジング(株)に会社分割によって承継する。25年4月1日を効力発生日として、それまでにSRDハウジングは「住友不動産ハウジング(株)」に商号変更する予定。
完成工事事業は、同社の営業利益の1割を稼ぐセグメントとして25年3月期には部門過去最高益を更新する見通し。これをさらに強化し、住宅ストックビジネスの飛躍的な成長を期待する。分社化の効果として「早期の売上高5割増・3,000億円達成」「施工体制を共通化してパートナーとの共存共栄」「柔軟な人事制度によって人的資本投資を拡充」などを見込む。
新設したSRDハウジングは資本金5,000万円、代表取締役社長は加藤宏史氏。