不動産ニュース / 調査・統計データ

2025/1/16

首都圏分譲M賃料、24年は2.6%上昇

 (株)東京カンテイは16日、2024年12月および通年の三大都市圏(主要都市別)の分譲マンション賃料の推移を発表した。分譲マンションが賃貸された場合の募集賃料を、1平方メートル当たりに換算して算出したもの。

 24年の首都圏分譲マンションの1平方メートル当たりの年間平均賃料は3,603円。前年比2.6%上昇も、上昇率は縮小。賃料の高い東京都の事例シェアが通年で縮小傾向にあることが、全体にも影響したとみられる。東京都は4,163円(同3.2%上昇)、神奈川県は2,793円(同11.1%上昇)、埼玉県は2,151円(同7.2%上昇)、千葉県は2,044円(同5.4%上昇)といずれも上昇した。

 近畿圏は2,293円(同4.7%上昇)と7年連続の上昇。大幅に上昇した大阪府2,645円(同7.6%上昇)が全体をけん引した。兵庫県は1,814円(同0.9%下落)と下落している。中部圏は1,991円(同2.4%上昇)と4年連続で上昇。愛知県は2,049円(同2.9%上昇)と、2,000円台に乗った。

 12月の分譲マンション賃料は、首都圏が3,565円(前月比0.8%上昇)と6ヵ月ぶりに上昇。東京都も4,146円(同0.6%上昇)と6ヵ月ぶりに上昇した。千葉県は2,046円(同2.2%上昇)と、築古事例の減少に伴い平均築年数が27.6年から26.9年に若返ったこともあり、大幅なプラスとなった。神奈川県2,684円(同1.2%減)と埼玉県2,186円(同1.4%減)は、築浅事例の減少も影響し、下落した。

 近畿圏は主要エリアが揃って弱含み、2,313円(同0.5%下落)と3ヵ月連続で下落。大阪府は2,683円(同0.8%下落)と2ヵ月ぶりに下落し、兵庫県は1,820円(同0.3%下落)と3ヵ月ぶりに下落した。

 中部圏は2,033円(同2.5%上昇)と上昇。愛知県は2,079円(同1.9%上昇)と2ヵ月ぶりに大きく上昇した。

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