不動産ニュース / 調査・統計データ

2025/1/20

老後資金は「1,000万円未満」、持ち家・賃貸とも最多

 (株)And Doホールディングスは20日、「第3回老後の住まいとお金に関する調査」結果を発表した。2024年9月3~18日に、50歳以上の956人(持ち家に居住787人、賃貸に居住169人)を対象に調査した。

 「老後に不安を感じることはあるか」との問いに対し、「不安を感じる」「少し不安を感じる」との回答の合計は、持ち家層が79.2%、賃貸層が85.8%。持ち家層より、賃貸層の方が不安を感じている人が多いことが分かった。

 「どのようなことに不安を感じているか」については、「自身の健康面」(持ち家層:77.2%、賃貸層:75.2%)、「老後の生活資金(生活費・税金等)」(同:71.4%、同:84.8%)、「介護の心配(自身・家族・親など)」(同:59.9%、同:46.9%)が上位にランクインした。賃貸層では44.1%が「老後に生活する場所・地域」と回答しており、賃貸層ならではの不安も浮き彫りになっている。

 必要と思われる一人当たりの老後資金の理想額について聞いたところ、持ち家層は「2,000万円台」(23.8%)、賃貸層は「1,000万円台」(18.9%)が最多に。また、現在準備できている一人当たりの老後資金については、持ち家層・賃貸層ともに「1,000万円未満」(持ち家層:28.3%、賃貸層:33.1%)が最多に。準備する老後資金に関する理想と現実のギャップが浮き彫りになる結果となった。

 持ち家層の「老後資金の対策(老後資金づくり)」では、貯蓄(預金・貯金・積み立て)(75.8%)、投資・資産運用(株式・債権・投資信託・貯蓄型保険/年金 等)(53.3%)が上位にランクイン。「リースバック」と「リバースモーゲージ」の全国平均認知度は、「リースバック」(22.1%)、「リバースモーゲージ」(20.0%)だった。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

リバースモーゲージ

持家を担保に生活資金を融資し、所有者の死亡もしくは契約終了時に一括返済する仕組みをいう。 時間の経過とともに融資残高が増加していき、最終的に一括して返済されることが特徴である。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年3月号
あなたの事業エリアの価値をさらに高めるには…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/1/31

記者の目を公開しました

女性の活躍を企業が積極サポート!(前編)」を更新しました。

少子高齢化が進む中、女性が活躍できる社会は喫緊の課題です。 不動産業界でも、女性管理職の育成など、積極的に女性活躍を支援する動きが見られます。 今回は、前後編にわけ、先進的な取り組みを実践する2社を紹介。 ダイバーシティ実現に向けた企業の挑戦に迫ります。

前編で取り上げるのは、コスモスイニシア。女性管理職育成を目的とした社内講座「さゆりキャリアカレッジ」を開講。 仕事と家庭の両立、キャリアアップの悩みなど、女性社員が直面する課題に寄り添い、 管理職としてのキャリア形成を支援しています!