(公財)不動産流通推進センターは27日、同センターが提供する不動産会社向け教育・研修プログラムを体系的に整理した「リスキリングサポートプログラム」サイトを公開したと発表した。
不動産業界では、継続的な教育・リスキリングの重要性が高まる一方で、少人数企業が多いことなどから体系立てた社員研修ができている企業が少ないのが実情。そこで、同センターでは人材育成の担当者の目線で教育・研修プログラムを調べることができるようにすることで、不動産会社のリスキリングの取り組みを支援していく。
同サイトでは、各プログラムを「研修」「自己啓発」「能力判定」「支援ツール・出版物」のカテゴリに分類。その上で、階層別・学習内容別・取得資格別・学習ツールなど、目的に合わせたメニューを選べるようにしている。それぞれを選択すると、詳細ページにアクセスで、プログラムの詳細な内容や料金・申し込み方法等が表示される。
同日、提供プログラムの1つである新人を対象とした「初任インターネット通信講座 基礎研修」をリニューアルした「不動産オンライン基礎講座」を、4月に提供開始すると発表。不動産売買・賃貸それぞれの実務(調査~決済)の流れをポイントごとに、新人社員と先輩社員、顧客との会話を再現したチャット形式のテキストと音声で学んでいく。再生する音声は生成AIを採用することで、法令改正等のアップデートも速やかに対応できるようにしている。これまでPC対応のみだったものをスマートフォンでも学べるようにした点もポイント。外出先や移動中などのスキマ時間を活用した学習も可能になる。
基本的な内容を学ぶだけでなく関連書式や解説資料をダウンロードすることも可能。このほか、不動産会社の人事担当者が受講者それぞれの進捗状況を管理画面で把握できる。修了者には、修了証を発行する。