東京建物(株)は12日、2024年12月期決算(連結)を発表した。
当期(24年1月1日~12月31日)は、営業収益4,637億2,400万円(前期比23.3%増)、営業利益796億7,000万円(同13.0%増)、経常利益717億2,200万円(同3.2%増)、当期純利益658億8,200万円(同46.1%増)となった。
主力のビル事業では、ビル賃貸が堅調に推移するとともに、不動産売上において物流施設等を売却し収益に計上した。一方で、固定資産の取得により流通税等の費用が一時的に増加。こうした結果、当セグメントの営業収益は1,765億7,300万円(同13.7%増)、営業利益413億9,900万円(同7.6%増)、事業利益419億3,000万円(同4.4%増)となった。
住宅事業は、分譲マンションについて、都心部における大規模マンション建替事業の先行事例である「Brillia Tower浜離宮」や「フォーシーズンズホテル」との一体の超高層複合タワー「Brillia Tower堂島」等を収益に計上するとともに、三越千葉店跡地の大規模免震タワーマンション「Brillia Tower千葉」等の販売を開始。1,711戸を計上した。また、投資家向けの物件売却として、「グレイプス浅草」や「THE CROSS SITE登戸」等を収益に計上。営業収益は2,114億8,100万円(同57.7%増)、営業利益381億5,000万円(同40.5%増)、事業利益は376億3,700万円(同38.6%増)となった。
アセットサービス事業は、仲介および駐車場運営が堅調に推移した一方、アセットソリューションにおいて投資家向け物件売却による不動産売上が減少。この結果、営業収益は547億4,200万円(同14.2%減)、営業利益および事業利益は115億3,700万円(同10.6%減)となった。
次期は、営業収益5,030億円、営業利益860億円、経常利益740億円、当期純利益550億円を見込む。