不動産ニュース / イベント・セミナー

2025/3/10

エリマネ団体と連携。目黒の複合開発で防災訓練

「エレベーター訓練」の前に、担当者から説明を聞く防災訓練参加者ら

 野村不動産(株)は8日、(一社)MEGURO MARCと連携し、複合施設「MEGURO MARC」(東京都品川区)にて「防災デー」を開催した。同社のエリアマネジメント活動「Be ACTO」の一環。

 「MEGURO MARC」は、オフィスビル「JR目黒MARCビル」、賃貸マンション「目黒MARCレジデンスタワー」、分譲マンション「プラウドタワー目黒MARC」の3棟からなる。全体竣工は2023年10月。詳細は、過去のニュースを参照。
 (一社)MEGURO MARCはそのエリアマネジメント組織で、野村不動産、(株)ジェイアール東日本都市開発、(株)JR東日本ビルディング、プラウドタワー目黒MARCマンション管理組合で構成。今回、「目黒MARCレジデンスタワー」と「プラウドタワー目黒MARC」の各居住者および地域住民を対象に、まちびらき後初となる防災イベントを開催した。なお、オフィス棟専用の防災訓練は7日に実施した。

 品川区や東京消防庁品川消防署などの後援・協力の下、誰でも参加可能な「煙体験テント」や「水消火器訓練」、「応急処置講座」など7つのブースを設置したほか、入居者限定で「非常階段訓練」や「エレベーター訓練」など3つのプログラムを用意。それぞれに参加することでスタンプがもらえ、スタンプを2個以上集めてアンケートに回答すると防災食と交換できるラリー形式とし、参加者らが楽しみながら包括的に災害への備えを学べるようにした。

 取材に応じた野村不動産事業創発本部エリアマネジメント部推進二課で、(一社)MEGURO MARC事務局の菊池恭平氏は、「有事の際には3棟がそれぞれ連携しなければならないということを認識するイベントにできた。その上で一般社団法人として今後どういった連携をしていくべきか、各棟の管理組合や品川区、地域と協議していきたい」と話した。

 野村不動産によると、8日の参加人数は約300人だった。防災イベントは、やり方を模索しつつ、今回のような形で今後も継続的に開催していきたいという。

「防災デー」の様子。約300人を集めた

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2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。