不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/11

ボルテックス、全戸に「防音室」備えた賃貸レジ

「VORT沼袋residence」外観

 (株)ボルテックスは11日、賃貸マンション「VORT沼袋residence」(東京都中野区、総戸数11戸)を報道陣に公開した。収益不動産として投資家に販売する。

 同物件は、西武新宿線「沼袋」駅徒歩8分に立地する、鉄筋コンクリート造3階建ての賃貸マンション。敷地面積は約406平方メートル。第1種低層住居専用地域に位置し、周辺は低層住宅地。住戸はすべて2LDK、5タイプ、専有面積約49~58平方メートル。

 全戸に「防音室」を備えているのが特徴。在宅勤務を日常とするユーザー、DTMを活用した音楽制作や動画配信を行なうクリエイター、音楽演奏や映画鑑賞が趣味のユーザー、音楽大学の学生等のいるファミリー層がターゲット。防音室を備えた賃貸マンションの開発は、同社では2例目。差別化による賃料アップが見込める付加価値設備としてアピールする。

 壁・天井・床の6面を、石こうボードでグラスウールを挟み込んだ層で取り囲んだ。内壁の厚さは150mm。居室扉とサッシは2重。気密性が高いため強制換気とし、火災報知器と連動する非常ベルも設置した。最大で70dbの遮音性能を有する(居室扉側は45db、サッシは50db)。グランドピアノも搬入できるように、防音室は玄関から直線上としている。ドラムなど一部の打楽器を除き、楽器を問わず24時間演奏を可能とした。

 TVモニター付きオートロック、宅配ロッカー、全室エアコン、浴室乾燥機、シューズインクロークなどが標準。賃料は20万8,000~24万7,000円。約半数の住戸に申し込みが入っている。収益不動産として7億5,000万円で販売する予定。

約7畳大の防音室。居室全体を防音壁や床・天井で包み込んでおり、最大で70デシベルの遮音効果がある

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防音室

遮音性が高い部屋。室外への音の伝達を防ぐために、密閉して空気振動の漏れを遮断すること、壁や床を加工して振動の伝播を押さえることなどの対策が施されている。

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