(公財)東日本不動産流通機構は10日、2025年11月の首都圏不動産流通市場動向を公表した。
同月の首都圏中古(既存)マンション成約件数は4,435件(前年同月比38.3%増)となり、13ヵ月連続での上昇となった。1月以降、単月の前年同月からの増加率が19~54%と大幅な増加が続いている。都県別では、東京都2,230件(同26.0%増)、埼玉県554件(同67.4%増)、千葉県537件(同44.4%増)、神奈川県1,114件(同51.8%増)と全都県で大きく増加した。
1平方メートル当たりの平均成約単価は82万2,200円(同3.5%上昇)となり、20年5月以来の連続上昇は67ヵ月となった。1戸当たりの平均成約価格は5,204万円(同3.6%増)で、13ヵ月連続の上昇。平均専有面積は63.29平方メートル(同0.1%増)とほぼ変わらず。成約物件の平均築年数は27.02年となり、前年同月よりも1.80年増加している。
新規登録件数は1万4,673件(同5.4%減)となり、5ヵ月連続で減少。在庫件数は4万3,156件(同5.5%減)と4ヵ月連続で前年同月を下回った。
既存戸建ての成約件数は1,932件(同53.1%増)と、13ヵ月連続の増加。1月以降11ヵ月連続で30%超の増加率が続いており、直近4ヵ月は増加幅50%超となっている。都県別では東京都595件(同45.5%増)、埼玉県442件(同56.2%増)、千葉県395件(同53.1%増)、神奈川県500件(同60.3%増)。既存マンションと同様、すべての都県で大幅な増加となった。
平均成約価格は4,002万円(同2.7%上昇)と、2ヵ月連続の上昇で、3月以来の4,000万円台を回復した。なお新規登録件数は6,360件(同0.7%減)と、ほぼ横ばいながら35ヵ月ぶりに減少した。在庫件数は2万3,523件(同3.2%増)で、連続上昇は39ヵ月となった。
