日鉄興和不動産(株)と(一財)首都圏不燃建築公社は2日、参加組合員として参画する「高輪ビルマンション建替え事業」(東京都港区)が、港区から5月8日に権利変換計画の認可を受けたと発表した。
同事業は、2024年2月に建替え決議が区分所有者の全員合意で可決され、同年10月に施行者となる高輪ビルマンション建替組合の設立認可を受けたもの。事業地は東京メトロ南北線「白金高輪」駅徒歩3分。従前の「高輪ビル」は1967年竣工した鉄骨鉄筋コンクリート造地上12階建て、延床面積5,089平方メートル、総戸数40戸の住宅・事務所・店舗の複合用途マンションで、老朽化による耐震性不足や地上権を含む複雑な権利関係、敷地形状などが要因となり単独敷地での建て替えは難しかった。
建て替えに当たっては、地上権区分所有マンションと底地・隣地を一体敷地として建て替えるために、管理組合で底地を取得。既存マンションの所有権割合に準じて所有権化するスキームを採用して複雑な権利関係等の課題を解決した。また、底地と隣地については建て替え方針が決定する前段階から日鉄興和不動産が取得することで、合意形成リスクを排除した。
これにより、敷地面積は従前の1,250平方メートルから1,772平方メートルに拡大。建て替え後のマンションは総戸数103戸、鉄筋コンクリート造18階建て、延床面積1万2,500平方メートルとなる計画。南側の隣地は災害時に地域に開放するマンホールトイレや防災倉庫を設置。さらに敷地内の緑地を整備することで周辺の区立公園と連続した緑の景観形成にも寄与していく。
竣工は2032年2月の予定。
