三菱地所(株)は10日、東京都千代田区丸の内一丁目において進めている「新丸ビル建替計画」の新築工事を3月15日に着工すると発表。併せて、同ビルの正式名称を「新丸の内ビルディング」に決定したことを明らかにした。
同プロジェクトは、同社が丸ビルからスタートした丸の内再構築「第一ステージ」の最終プロジェクトと位置づけているもの。先行する丸ビルや丸の内OAZOとの連続性・回遊性を形成し、丸の内の拠点の完成をめざすとしている。
建物は、地下4階・地上38階建て・塔屋1階の地上約198mで、延床面積は約195,000平方メートル。オフィスと店舗とで構成され、約百数十店の物販、飲食、サービスの専門店が集積する予定となっている。また、建物1階および地下1階には歩行者用貫通通路が設けられる計画で、来街者、就業者のみならず、エリア全体の利便性・安全性の向上を図っていく。
このほか、貸会議室やコミュニケーションスペース、ジムスペース、シャワールームや女性用レストスペースなど、共用スペースの充実を図るとともに、事業初期のベンチャー企業支援拠点の設置も予定されている。
「新丸ビル」竣工は2007年4月となる見込みで、同社は、「三菱商事・古河ビル・丸ノ内八重洲ビル建替計画」を皮切りに、「第一ステージ」の成果のさらなる“拡がり”と“深まり”をめざした「第二ステージ」を2008年よりスタートする計画。