不動産ニュース / リフォーム

2008/2/1

「オーナー住宅買取再生事業」を本格展開/積水ハウス

見学会が行なわれた、買取再生住宅「EVER LOOP(エバーループ)」外観
見学会が行なわれた、買取再生住宅「EVER LOOP(エバーループ)」外観

 積水ハウス(株)は、「オーナー住宅買取再生事業」の本格展開に先立ち、31日、首都圏エリア第1号物件となる、買取再生住宅「EVER LOOP(エバーループ)」(神奈川県秦野市)をマスコミに公開した。

 同社の「オーナー住宅買取再生システム」は、同社がこれまで建築・販売した戸建住宅およびシャーメゾン(賃貸住宅)を対象に、オーナーの売却希望時に独自の査定額で買い取り、大規模リフォームののち、同社の「ユートラスシステム保証」を付与し再販するもの。一般的な中古住宅リフォームのように、古くなった部分を新ため、化粧直しをするだけでなく、内外装から、設備や断熱性能、構造まで最新技術を導入し、新築住宅に近い住まいを提供する。

 再販する物件については、同社カスタマーズセンターで全面的なサポート体制を敷き、グループ全体で事業を展開。新築物件と中古物件の中間程度の販売価格をめざしていく。

 今回、公開した物件は、30代の若い夫婦をターゲットにしており、小田急線「秦野」駅より徒歩20分、車で5分の場所に位置する。2階建て・築20年の戸建住宅で、敷地面積155.44平方メートル、延床面積108.83平方メートル。リフォームでは、2階LDKを1階LDKに変更。階段の位置も移動し、開放的な間取りへと変更した。また、1階の窓枠は既存のものを使いながら窓ガラスはすべて遮熱断熱ペアガラスとし、横引き雨戸を電動シャッターに取り替え、防犯性・断熱性を向上させた。

 販売価格は税込み4,580万円。新築で建てた場合には約5,500万円となるため、約1,000万円安くなる計算。工事費用は約1,500万円、工期は2ヵ月半。

 同社ストック事業部事業部長・瀬戸洋信氏は、「この事業は、オーナーの住み替えのさらなる向上、良質な住宅の維持や円滑な流通を目的としている。サスティナブル社会の構築に貢献したい」などと述べた。

 同事業は、昨年11月より関西エリアで開始。すでに、94物件の購入が終了し、うち3物件が売約済み。2月には、11物件の販売を開始する。来期は600棟を買い取り、238棟の売却をめざす。

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