ハイアス・アンド・カンパニー(株)は28日事業戦略発表会を開催し、住宅会社向けの営業支援事業の拡充について発表した。
同社はこれまで、(株)安成工務店(山口県下関市、代表:安成信次氏)と事業提携により全国で販売している戸建賃貸商品「ユニキューブ」や、不動産会社の経営力強化支援事業「ハイアークラブ」などの会員事業を中心に活動してきた。今後は、さらに住宅販売に関する会員事業を加え、活動の幅を拡げる。
まず、携帯電話を活用した住宅営業支援事業「モバ・マーケ」のサービスを、8月1日より開始。同サービスは、住宅展示場などに訪れる前の潜在顧客の携帯メールアドレスを取得。定期的にアプローチを行ない見込み客化する、住宅営業に特化したモバイルマーケティング支援システム。会員には、容易に効率的なモバイルマーケティングが実践できる標準ASPシステムの提供、およびその活用法やメール配信ノウハウなどのマニュアルを提供するほか、活用法や成功事例などを共有する会員向け研修会を開催する。
一方、受注減少に悩む住宅会社への経営支援パッケージとして、全国住宅購入相談「リライフクラブ」も開始。住宅購入を考える人々に対し、将来の家計設計を踏まえたうえで住宅の価格や住宅ローンのタイプなどの相談に応じる工務店のネットワークで、今後全国の工務店を対象に会員募集を行なっていく。
代表取締役の濱村聖一氏は会見で「住宅業界は住宅着工数が減少し、業界のビジネスモデル自体に限界が見えつつある。当社は、モバ・マーケとリライフクラブを併せて展開し、住宅会社の営業支援の会員組織化を本格化していく。住宅販売プロセスを変革し、マーケットを開拓していきたい」などと抱負を述べた。