(社)建築・設備維持保全推進協会(BELCA、会長:高木 丈太郎氏)は19日、平成21年度通常総会を開き、ロングライフビルの普及推進を目的とした「BELCAロングライフ提言2009」を発表した。
同提言は、同協会の理念である「建築物は社会資産であり、そのロングライフ化は後世に対する責務である」に基づいたもので、創立20周年の節目に、これまでの活動実績をもとにまとめたもの。「建築物の根本性能として長寿命化を一層重要視する」「所有者・管理者は必ず建物・管理情報等の引渡・検収を行なう」など10か条からなる。
総会であいさつした高木会長は、「20周年という節目を迎えるにあたり、改めて建築物をロングライフ化することの重要性を訴える『ロングライフ宣言』を策定した。今後はこの提言を広く周知し、ロングライフ化の必要性をさらに強く訴えていく」と語った。
21年度事業計画では、協会が認定する建築・設備総合管理技術者などの育成と資格活用の推進、維持保全研究・教育への支援などに加え、公益社団法人認定申請に向けた作業を進めていくとした。
また、総会の後には、適切な維持管理がなされている建築物を表彰する「BELCA賞」の第18回受賞物件10件の表彰が行なわれた。