不動産ニュース / 開発・分譲

2010/1/25

港北NTで自社最大のシニアレジデンス「グランクレールセンター南」開業/東急不動産

「グランクレールセンター南」外観
「グランクレールセンター南」外観
共用施設面積比率を50%以上とし、より贅沢でゆとりある空間としているのが特徴。写真はライブラリー
共用施設面積比率を50%以上とし、より贅沢でゆとりある空間としているのが特徴。写真はライブラリー
ワンルーム(専有面積46㎡)の室内。車椅子での生活も考慮し、車いすが転回できるスペースが2か所設置されているほか、キッチンや洗面所も簡単に車いす仕様へ変更できる
ワンルーム(専有面積46㎡)の室内。車椅子での生活も考慮し、車いすが転回できるスペースが2か所設置されているほか、キッチンや洗面所も簡単に車いす仕様へ変更できる

 東急不動産(株)は、シニアレジデンス(住宅型有料老人ホーム)「グランクレールセンター南」(横浜市都筑区、総戸数124戸)を2月1日に開業。25日、報道陣に公開した。

 同施設は、同社8棟目のシニアレジデンス。横浜市営地下鉄線「センター南」駅徒歩3分に立地。敷地面積約3,100平方メートル、建物は地上8階地下2階建て。港北ニュータウン内で最大級の優良老人ホームであり、同社のシニアレジデンスとしても最大となる。

 今回、初めて、建物低層部にテナントフロアを設置。医療法人光輪会運営のクリニック、横浜市の認可保育所、絵画教室などを誘致。入居者へのサービスに活用するほか、地域の福祉・教育の拠点をめざしていく。また、超小型ガスエンジンコージェネレーションシステムによる排熱利用した温水使用、人感センサーやタイマー制御による照明システムなど、環境対策に積極的に取り組んだ仕様となっている。

 建物は、共用部比率が50%を超えるなど、よりホテルライクな造りを志向。個室貸し切りも可能なダイニング、ティーラウンジ、大浴室に併設したマッサージルーム、ビリヤード室、シアタールーム、ライブラリーなど、さまざまな入居者サービス・コミュニケーション施設を設置している。

 住戸は、1R~2LDK、専有面積約39~97平方メートル。これまでの施設入居者からの要望を受け、平均専有面積を拡大した。住戸は南北に振り分けているが、北側は同区内最大の都筑中央公園に面していることから、南側以上に人気が高いという。また、ペット対応住戸を本格的に導入している。他のグランクレール同様、要介護状態となった場合、提携介護住宅「グランケア」への移り住みが保証される。

 入居費用は、1Rタイプ(専有面積約46平方メートル)の場合、月払方式は入居時費用が約900万円、月額費用は約31万円(賃料含む)。一括払い方式(70歳入居)の場合、約4,927万円に加え、月額費用約12万円が必要。

 同日会見した、同社都市事業本部シニア事業部統括部長の阿部祐治氏は「2009年11月から販売を開始しているが、1期56戸中35戸へ申込みが入っている。2期入居については、2年後を予定していたが、反響が予想以上のため前倒しも考えている。地下鉄でつながっている東急東横線居住者が多いのと、夫婦入居が多いのが特徴」などと話した。また、今後の展開については「2011年までに、居室数1,000室を供給したうえで、価格に対するサービス評価を精査したい。そのうえで、もっと入居費用が低廉な施設展開が必要かどうかなど、事業全体のあり方を考えていきたい」とした。

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