(財)東日本不動産流通機構は16日、2009年度(09年4月~10年3月)の首都圏不動産流通市場の動向を発表した。
同期の首都圏中古マンション成約件数は3万1,312件(前年度比8.4%増)と、1990年の機構設立以来、初めて3万件を突破した。都県別でも、東京都が1万4,372件(同8.8%増)、埼玉県4,023件(同11.3%増)、千葉県4,498件(同7.9%増)、神奈川県8,419件(同6.8%増)とすべてのエリアで増加した。
成約単価は、1平方メートル平均で38万円(同▲2.8%)で、2年連続で前年度を下回った。都県別では、東京都49万8,800円(同▲2.8%)、埼玉県23万5,900円(同▲4.4%)、千葉県23万2,700円(同▲3.0%)、神奈川県34万8,600円(同▲2.3%)となった。成約平均価格は、2,500万円(同▲2.6%)と、8年ぶりに下落した。成約物件の平均専有面積は、65.79平方メートル(同0.3%増)、成約物件の平均築年数は17.39年だった。
また、新規登録件数は12万6,513件(同▲22.8%)で、13年ぶりに減少した。
一方、中古戸建住宅の成約件数は1万835件(同14.7%増)と、6年ぶりにプラスとなった。成約物件価格は、3,003万円(同▲3.4%)で、2年連続で前年度を下回っている。