不動産ニュース / 調査・統計データ

2010/7/21

賃料滞納率8.5%にまで増加、礼金・敷金はさらに減少/日管協短観

 (財)日本賃貸住宅管理協会は21日、2009年下期(09年10月~10年3月)の賃貸住宅景況感調査「日管協短観」を発表した。入居率や滞納率、平均居住期間など12項目について同協会会員へアンケート、318社から回答を得た。なお、今回から、業況判断指数(DI値)を用いて、過去2回の調査からの推移を分析した。

 同協会会員が委託管理(集金管理を含む)している賃貸住宅の入居率は88.7%(前回調査88.3%)、サブリース物件は92.7%(同91.5%)と若干改善。平均賃料も、ワンルーム~1LDK4万2,700円(同4万3,000円)、1LDK~2LDK5万8,100円(同5万6,800円)、2LDK以上7万4,300円(同7万600円)と、ワンルームを除き改善傾向にある。しかし、DIをみると、ウェブを中心とした反響は徐々に改善しているが、メインユーザーである単身者や学生の来店、成約件数は減少傾向のままだった。

 敷金や礼金といった一時金の動向については、礼金が全国平均1.19ヵ月(同1.20ヵ月)、敷金(保証金)が1.58ヵ月(同1.64ヵ月)といずれも減少。回答者の67.5%が「礼金なし物件が増加」、53%が「敷金なし物件が増加」と答えた。また、83.4%が「賃料の条件交渉が多い」、75.7%が「礼金や敷金などの初期費用の条件交渉が多い」と答えた。さらに滞納率も8.5%(同7.5%)まで増加するなど、オーナー・業者にとってますます厳しい環境となっている。
 
 なお、設置が義務化された火災警報器と2011年7月に切り替わる地デジ放送への対応については、どちらも半数以上が対応(全戸完了・概ね完了)。「ほとんど未着手」との回答は、火災警報器7.3%、地デジ6.0%まで減少した。

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サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。