不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2011/2/23

在庫圧縮進め黒字転換。「次期は分譲事業を核に」/日本エスコン10年12月期決算

 (株)日本エスコンは23日、2010年12月期決算説明会を開催した。

 当期(10年1月1日~12月31日)の連結売上高は150億7,900万円(前年同期比▲44.6%)、営業利益14億9,700万円(前年同期:営業損失74億2,400万円)、経常利益6億9,000万円(同:経常損失91億5,900万円)、当期純利益5億2,200万円(同:当期純損失86億 8,500万円)と、黒字転換。「継続企業の前提に関する注記」の記載も解消している。

 当期は、事業再生計画に基づき、在庫の販売および資産の売却などを促進。社債買入消却の実施により16億500万円を特別利益に計上する一方、固定資産の減損損失17億円を特別損失として計上した。

 主力の分譲事業は、前期末完成在庫135戸を30戸に圧縮するなど、早期売却を促進し、順調に推移。アセット開発事業は、資産のスリム化を促進し、「福岡春日プロジェクト」における戸建エリアの一部売却および保有物件の賃料収入が収益に貢献した。
 不動産企画販売事業は、福岡県糟屋郡における商業施設の売却収入および仲介案件などの売上を計上。不動産関連業務受託事業は、リノベーション事業における業務受託などのコンサルティング業務に取組み増収増益となった。

 次期については、分譲事業(不動産販売事業)をコア事業とし、抜本的な事業再生に取り組むとともに、事業再生ADR手続き後、初めてとなる新規案件にも取り組み、事業再生を加速させるとし、連結売上高は112億円、営業利益12億円、経常利益5億円、当期純利益4億9,000万円を見込んでいる。

 同社常務取締役事業本部長の伊藤貴俊氏は、「次期は分譲事業を核とした事業展開をしていく。来年度、再来年度竣工案件の新規仕入れを関西圏を中心に積極的に行なっていきたい」などとコメントした。

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