(株)一五不動産情報サービスは2月28日、「物流施設の賃貸マーケットに関する調査」(2011年1月)の結果を発表した。延床面積または敷地面積が5,000平方メートル以上の賃貸物流施設を対象に、東京圏167棟と大阪圏40棟のテナント入居状況を実地確認およびヒアリングにより調査したもの。四半期ごとに実施している。
東京圏の空室率は8.6%。前期(10年10月)の9.0%から0.4ポイント低下と6期連続で改善したが、回復ペースはやや鈍化している。新規供給は5万平方メートル(前期:17万平方メートル)と小規模であったため、需給改善は持続した。
募集賃料水準は、1坪当たり3,990円と前期から横ばいで、需給環境は引き続き改善しているものの、募集賃料の反転には至っていないとした。
また、大阪圏では、空室率が6.2%(同:6.7%)、募集賃料水準3,280円/坪(同:3,330円)となった。目立った動きはなく、新規供給および新規需要ともに低水準に推移した。