不動産ニュース / 開発・分譲

2011/3/2

浜松市場に「オール合法性証明材」のモデルハウス開設/ナイス

浜松市場(静岡県磐田市)敷地内に開設した「オール合法性証明材」のモデルハウス
浜松市場(静岡県磐田市)敷地内に開設した「オール合法性証明材」のモデルハウス

 ナイス(株)はこのほど、合法性が証明された国産木材のみを使用したモデルハウスを、同社の浜松市場(静岡県磐田市)敷地内に開設した。

 同モデルは、地域材を活用した木造住宅の振興を目的とする国土交通省「地域材活用木造住宅振興事業」の公募事業の一環として提案したもの。全国16ヵ所で展開する同社の木材市場ネットワークを生かし、構造材だけでなく、下地材や仕上げ材、造作材などすべての部材を、建設地の静岡県のほか、宮崎県や岐阜県、高知県などから集めた合法性が証明された製品で構成している。

 土台にはヒノキ材、梁や柱などの構造材には主にスギ材を使用。床材にはクリ、ヒノキ、ヤマザクラ、オニグルミなど部屋ごとに異なる樹種を使用し、質感などの違いを比較できるようにした。さらに、2階の1室の小屋組みを現しとし、天井仕上げ材にヒノキとクリを使用しているほか、洗面カウンターにヒノキの一枚板、軒天にもヒノキを用いるなど、木材の良さが存分に感じられる住宅としている。

 また、工務店が自社のモデルハウスとして活用し、ユーザーに木材の良さと住宅性能を説明できるよう、1階床の一部を透明なアクリル板にしてベタ基礎内部を確認できるようにしたほか、2階には断熱材と耐力壁を数種類ずつ展示。2階に4枚並べて設置した小窓は、それぞれシングルガラス、ペアガラス、LOW-eガラス、住宅エコポイントの対象となる内窓をシングルガラスに併設した窓として、触れることで断熱性能の違いを実感できる。

 モデルハウスは、地元のユーザーに開放するとともに、木材・建材販売店や工務店に、国産材住宅の提案や研修などに活用してもらう。

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