(公社)全国宅地建物取引業協会連合会の名誉会長で、(株)不動商事代表取締役の藤田和夫(ふじた・かずお)氏が18日、肺炎のため死去した。享年80歳。通夜は22日18~20時、葬儀告別式は23日11~13時、いずれも東京都港区の青山葬儀所で執り行なわれる。全宅連、全宅住宅ローン(株)、全宅ファイナンス(株)、(株)宅建ファミリー共済、不動商事の合同葬。葬儀委員長は全宅連会長の伊藤 博氏、喪主は妻の藤田雅子(まさこ)氏。
藤田氏は東京経済大学商学部卒。1964年に不動商事(株)の代表取締役に就任。97~2008年に(社)東京都宅地建物取引業協会会長、00~08年の4期にわたり全宅連および(公社)全国宅地建物取引業保証協会の会長を務めた。(公財)不動産流通近代化センター理事長などの公職のほか、04年から全宅住宅ローン(株)代表取締役、07年(株)全宅ファイナンス(株)代表取締役、(株)宅建ファミリー共済代表取締役も務めていた。
同氏の訃報に際し、全宅連・伊藤博会長は「全宅連および全宅保証の会長を務められ、不動産流通業界の発展に多大な貢献をなされた。時には、強いリーダーシップで政界や官界、他団体との連携により税制等政策要望活動の推進、定期借家制度の創設などに尽力された。全国の会員業者に対する支援策として、賃貸不動産管理業協会や全宅住宅ローンの設立など、絶えず会員目線での対応を心掛けられていた。『デフレからの脱却』など、不動産業界が取り組むべき諸課題に向け、大局観でのご指導をいただきたいと思っていたが、残念な限り」とコメントを寄せた。