不動産ニュース / ハウジング

2014/1/14

地域特性に合わせた分譲型モデルハウス増設へ/大和ハウス工業

「京王多摩川」駅近くの閑静な住宅街に立地する
「京王多摩川」駅近くの閑静な住宅街に立地する
インテリアは外部デザイナーを採用し、おしゃれな空間をつくった
インテリアは外部デザイナーを採用し、おしゃれな空間をつくった

 大和ハウス工業(株)はこのほど、東京都調布市に建設した分譲型モデルハウス「まちなかジーヴォ」を報道陣に公開した。

 分譲型モデルハウスは、注文住宅の商談中顧客などの案内に使い、一定期間経過した後は分譲住宅として販売するもの。総合展示場のモデルハウスとは異なり、延床面積30~40坪の一般的な新築住宅建設と同水準の広さ・一般的なプランニングで建設するため、案内する顧客に建築後の住宅をイメージしてもらいやすい特徴がある。同社では総合展示場を訪れた商談初期の注文住宅顧客を中心に、3ヵ月程度案内し、その後販売活動を進める。

 現在、全国に260ヵ所の「まちなかジーヴォ」を展開。住宅事業推進部営業統括部事業戦略グループ主任の山口知洋氏は、「総合展示場のモデルハウス1棟に対して2ヵ所をめどに整備を進めているが、土地の仕入れなどの関係でまだ目標の半分程度。地域ごとの特性に合わせたプランニングを打ち出して展開したい」と語る。当面は常時500ヵ所程度の開設がめどだという。

 地域特性に合致したプランニングのため、同社で住宅を建築したOB顧客のウェブ会員組織「ダイワファミリー倶楽部」へのアンケートを実施した上で価値観や年代によって6パターンに分類。この分類をもとに、土地仕入れ段階から年代や年収層だけでなく、趣味嗜好まで含めた仮想顧客像を設定し、そのライフスタイルに合わせて設計する。今後のモデルハウスの設計に生かすことで、受注につなげていく。

 今回、報道陣に公開した調布の物件は、京王相模原線「京王多摩川」駅徒歩3分の住宅街の角地に建設した。敷地面積107.15平方メートル、延床面積84.45平方メートルの2階建て。販売価格は7,280万円。狭小地ながら容積率の関係で3階建てが不可能な地域であることから、建築家の鈴木エドワード氏との協力による住宅商品「ジーヴォEDDI」を採用した。

 仮想顧客を30歳代で、外観デザインの良さや自分の趣味に使う時間を重視する家族と設定。インテリアに外部のデザイナーを採用した。独自開発した照度を高める「照度UP窓」も初めて導入。取り入れた光を上方向に屈折させて拡散し、天井に光を当てることで室内の照度をアップする構造で、より室内を明るく感じさせる。今後、都市部のモデルハウスを中心に採用を進め、商品化に向けて検討する方針。

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