(公財)日本住宅総合センターは1日、2016年度前期の「定期借地権事例調査」結果を公表した。1994年以降、定期借地権付住宅の分譲事例データを収集・蓄積し、分析したもの。
当期(16年4~9月)に収集した事例数は、戸建住宅が30件39区画。都道府県別では、愛知県が35区画で最も多く約90%を占めた。次いで京都府が2区画、東京都と長野県が1区画となった。
土地面積については、最大面積が200平方メートルを超える事例は8件で全体の26%。前年度(24%)と比較してほぼ同水準で、小規模な物件のシェアが大きい傾向が続いている。
また、マンションは収集事例数が6件386戸。前年度同期の7件161件と比べて、1件当たりの戸数が多く、大規模マンションが増加している。都道府県別では、東京都の297戸が最多。第2位が神奈川県で44戸、第3位が埼玉県で30戸と首都圏を中心に供給された。また6件すべてのマンションが最大専有面積80平方メートル以上のマンションであり、床面積の大きな物件が多くなっている。