プロロジスは6日、「プロロジス 物流施設賃料インデックス2016」を発表した。
同社が施設を有する世界のマーケットの中から、主要60マーケットについて、物流施設の賃料推移傾向を分析したもの。フリーレントなどの賃料条件の調整を考慮し、世界規模で実質賃料に焦点を当てている点が特徴。
16年の物流不動産の賃料は、グローバルで4%の上昇。賃料上昇を牽引したのは、5%の伸びをみせたアメリカで、世界で最も速いペースでの上昇であった。主要湾岸マーケットの伸びが特に著しく、アメリカ国内の他マーケットに比べて1.5%以上の差が見られた。ヨーロッパにおける賃料上昇率は3%であり、勢いが増している。
また、新規契約時のマーケット賃料と既存の契約賃料の差は、過去最高となった。このため、マーケット賃料の伸びが緩やかになっても、実質賃料は上昇し続けることが見込まれ、物流不動産における利益成長を下支えするものと予測できる。
消費の拡大や、需要と供給の好ましい動きが主要因となり、マーケット賃料の上昇が継続。主要マーケットの多くでは、開発コストが急速に上昇しており、賃料上昇を支える一因となっていると見られる。